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~つぶやき~在庫管理の重要性を知ってほしい

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今回の記事は趣向を変えて、多くのEC事業者をサポートする中で、私が問題視している事を記載したいと思います。

さて、私は数年間にわたり、インターネットを利用した輸出、せどり、輸入等をされる数多くのセラー様を見てきました。
Amazon、e-bay、その他のプラットホームを利用した輸出。中古商品、玩具類の国内せどり。中国輸入、欧米やアフリカ等からの輸入、輸入品を加工した上で国内販売、海外でのOEM生産。海外在住の方が日本国内のネット仕入のみでAmazon輸出をされる。輸入材料を加工した上での製品輸出、国内で製造したOEM製品の輸出等、まさに多くの手法でビジネスをされるセラー様と関わらせて頂いております。

しかし、その中で、やはり上手く立ち回らなくなり撤退される方もおります。
「成功する方がいる一方で、上手くいかない方もいる」訳です。
私としては「少しでもお客様に成功してもらいたい」と思い、日々頭を悩ませたり、他のパワーセラー様とお話しさせて頂く中で、
今では、事業が『上手く軌道に乗る方』と『撤退する方』には明確な特徴があると感じています。

それは、「攻め」だけでなく「守り」の重要性を理解しているか否かです。

物販において特に重要な「守り」は、以下の2点です。
・在庫管理
・資金繰り

私が考える物販の基本は、取扱う商品量とキャッシュのボリュームを増やす事ですが、上記の2点が出来ていないと、利益を確保しながらボリュームを増やす事が出来なくなります。
この事実を身に染みてわかっている方と、そうでない方とでは、成功する確率がかなり変わってしまいます。

本記事では、「利益を確保しながらボリュームを増やす」ために必須の「在庫管理」について、記載したいと思います。

物販では「在庫管理」が基本!!

ここで言う在庫管理とは、
①商品毎の利益率の管理
②ロケーション毎の商品数量の管理(特に自己発送、FBA販売、複数のプラットホームで販売している場合は、「どこに何個商品が残っているかを把握できる体制が非常に重要」)
が出来るような業務フローを構築しているか否かです。

①・②はともに非常に重要です。

「①商品毎の利益率の管理」が出来ていないと、「何を仕入れるべきかがわからない」、商品毎の回転期間分析が出来ないので「いつになれば在庫が売れるのかわからない」といった事態を招いてしまいます。

また「②ロケーション毎の商品数量の管理」が出来ていないと、「現時点の在庫総額がいくらなのかわからない」だけでなく、商品が売れた際に、「どのロケーションにある商品を相手先に届けるべきか」等の情報を調べる時間がロスになってしまいます。

きちんと利益を上げているパワーセラーの方は、上記のような「在庫管理」が出来るような環境を構築しています。

薄利多売のビジネスでは、たった一つのコストの見積りミスであっという間に利益が飛んでしまいますので、在庫管理による適切な利益計算は、事業を継続し続けるために非常に重要な意味を持ちます。
特に、イギリスのEU離脱危機により急激な円高が進んだ事で、輸出業については、以前のような利益率で販売する事が難しくなりました(輸出をメインとする上場企業では軒並み業績予想の下方修正を出していますが、これは為替の影響が非常に大きいです)。

そのため、今後も輸出業を継続するには「何を売ればいくらの利益が手元に残るのか」を正確に把握する事が重要なポイントになります。逆にこれが出来ていないと、蓋を開けると「思ったよりも黒字ではない」、「気付いたら赤字になっていた」といった事にも繋がりかねません。

また、「何故赤字になっているかわからない」といった方も見受けられます。このような方は初心者に多く見られがちですが、ご自分で原因分析が出来ず、そのまま撤退する事になってしまうケースもあります。
このような場合は、Amazonセラーセントラルから閲覧できるレポートを利用して、確定数値を算出し、売上・費用を俯瞰できるデータを作成する事で、「改善すべき点」を把握し、次に繋げる事が重要となります。

またもう一つ付け加えるとすれば、「税理士に依頼して出てきた試算表」のみでは、赤字の原因究明は出来ない事を知るべきです。
よくある勘違いとして、「税理士に依頼すれば帳簿ができるのだから、帳簿を見れば原因がわかる」というものがあります。
ですが、税理士が作成する帳簿はあくまで税務申告のためのものであり(逆に言うと、だからこそ安い料金で受託が出来る)、経営の意思決定に役立てるための帳簿になっていないケースがほとんどです。

特にインターネットを利用した物販では、「取り扱う商品が流動的」なケースが多々あります。このようなビジネスモデルの場合、売上・仕入の確定額を積み上げて利益を算定したとしても、商品全体の粗利合計等がわかるだけで、商品毎の粗利額は読み取れません。つまり「どの商品が原因で粗利が上がったのかor下がったのか」まではわからない訳です(当然の事ですが、粗利が下がっている・送料が多いor少ない等の結果がわかるだけです)。

原因を明確にするには、売上・仕入・送料等の情報を商品毎の明細までブレークダウンし、商品毎の粗利率を算定し、送料等の情報を紐付ける事で、初めて原因究明が出来るのです。

しかし、通常ここまでの分析は、税理士に証憑を郵送するだけの「記帳代行」では不可能です。

適切な在庫管理は、商品を仕入れたタイミングで商品の入庫管理・仕入入力、販売されたタイミングで在庫の出庫処理・売上入力をする事で、初めて実現できます。
こうしたシステムを構築し原因究明が出来るようにした上で、税理士が作成する帳簿を閲覧し、税理士側と密なコミュニケーションを取りながら、経営者と税理士が別の視点で数字を検証する事で、より精緻な意思決定を進めていく事が出来ます。

弊事務所では、上記のようなサポートを出来るよう、日々尽力しております。

なお、在庫管理とは、突き詰めれば「仕入管理」です。
どのような商品を、いつ仕入れるべきかを把握できるだけで、かなり状況が変わりますので、今悩んでいる方は、在庫管理についてご一考される事をお勧め致します。

P.S.
先日、某パワーセラー様とお会いして話をしましたが、上記の事項について非常に共感して頂けました。
特に物販は「在庫管理=仕入管理」が基礎ですので、この点は必ず把握できるようにされる事をお勧め致します。

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